花巻公演から１週間たちました。ものすごくいろんな事があり濃厚な演奏旅行で振り返るのも困難なぐらいです。

金曜日の夕方の飛行機が欠航したため急遽釧路まで吹雪の中車を運転。釧路からJRに乗り南千歳まで行き、札幌からの団員が乗る夜行列車「急行はまなす」に合流しました。１両が完全貸し切りだったので学生時代のノリで飲んで騒いでしまいました。５０過ぎでも楽しいことはやめられません。

翌朝６時に青森に着き、近くのホテルで朝食をとり貸し切りバスで一路花巻へ向かいました。花巻の羅須地人協会に着いたのは１０時ですので中標津を出発してほぼ１日半かかりました。

宮沢賢治博物館をみてから地元で有名なマルカン百貨店の大食堂で昼食をとりました。この食堂は今まで見た事がない程大きく、座席数は５００でしかも混んでいたのでびっくりしました。また量も多く、名物の箸で食べるソフトクリームは高さ２０cmで値段が１５０円でした。その後会場の花巻文化会館に入り、リハーサルを開始。発足したばかりの東北農民管弦楽団、震災後に世界中から贈られたヴァイオリンをきっかけに作られた金星少年少女オーケストラと初合わせが行われました。夕食をはさんでさらに練習し、宿舎に着いて前夜祭が始まったのは午後１０時頃でした。その後も部屋での飲み会が続きましたがさすがに疲れましたので温泉に入って一足先に寝ました。

翌日（本番）多分体が疲れていたとは思いますが、疲れを感じないままリハーサル、昼食、本番、アンコールと一気に突っ走っていきました。演奏会のプログラムにはなかったのですが、ステージ転換の時間を利用して震災復興の応援歌であるA song for Japanをトロンボーン４重奏で演奏しました。リハーサルでざわついていたので気楽に構えていたら何と本番では会場はシーンと静まりかえり７００名のお客さんが固唾を呑んで我々を注目し、極度の緊張状態に陥りました。口は乾いて音はかすれ十分な演奏ができなくて残念でした。でも我々の気持ちが少しでも伝わってくれたらそれでよしとします。

明日２月３日朝７時からのNHKニュースで今回の公演が放送されるようです。全国放送ですので是非ご覧になってください。