大学時代所属していたオーケストラのトロンボーンパートは月に１回メンバーのアパートでコンパと称して宴会をしており、その時このレコードに出会いました。とにかく音程、テンポ、リズム全てはずれまくっていて、一方伴奏は完璧という笑わずにはいられないものでした。

そのときの解説ではアメリカの石油会社の社長夫人がお金にものをいわせてカーネギーホールを貸し切って念願のオペラのアリアを歌ったとされていました。

　たまたまCDで再販売になったことをしり早速購入、解説をみてびっくり。全く逆のことが書いてありました。東端哲也氏によるとジェンキンスさんは自分が音痴であることを承知のうえ、みんなを楽しませるために自費でコンサートをひらき、収益金を慈善団体に寄付したりしていたとのこと。最後のカーネギーホールでの演奏会も本人の希望でなく、周囲の強い希望で開催されたそうです。この時７６才でその１ヶ月後亡くなっています。

今聞いても大笑いするのですが、以前とは明らかに違う気持ちで聞いています。

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